こんな悩みを抱えていませんか?

  • 上司とうまくいかない
  • 上司と合わないと感じている
  • 上司の行動が理解できない

 

この上司、自分とは合わないな。。

会社を辞める直前だった、昔の私の心境です。

 

上司に認めてもらうために、「自分だったらこう言われると納得するな」と思う言葉を考えて、上司にぶつけていました。でもどうしても、上司に納得されることがなく、モヤモヤしていました。

 

どうして、上司と合わないと感じていたのか?

その答えは、次のことを知らなかったからです。

 

上司を含め、すべての人間にはタイプがあり、心が動く言葉や、言われて嬉しくなる言葉が違う。

 

この記事では、上司のタイプ別の攻略法を紹介します。

4つのタイプを覚えるだけで、「上司とうまくいかない」を解決できますよ!

 

まず、上司のタイプの見分け方を解説してから、タイプ別上司の攻略法を解説します。皆さんの上司のタイプを見極めて、攻略していきましょう!

 

なぜ、上司と合わないと感じるのか?

「上司と合わない」と感じる原因は、上司の行動を予測できないから

上司や取引先と合わないと感じる原因は、自分の行動に対する上司の反応を予測できないからです。

 

「自分がこう言ったら、上司はこういう反応をするだろうな」という予想が外れた経験、ありませんか?

 

相手の行動を予測できない状態は、心理学の言葉で「認知負荷」がある状態といい、脳に負担がかかるので、「この上司、付き合いきれないな。。」と感じてしまうのです。

 

認知負荷とは?
自分の予想と違う出来事などの、新しい情報を処理する際に、脳にかかる負担。

人間の脳は、短期記憶領域の容量が限られているために起きる。

 

逆に、長い付き合いのある家族や友だち、恋人であれば、「自分がこう言ったら、相手はこういう反応をするだろうな」と行動パターンを予測できるので、付き合うのがラクに感じます。

 

まとめると、上司と合わないと感じることが少なくするためには、上司の行動が予測できるようになればいいということです。

上司の行動を予測するためには、タイプ分けがオススメ

上司の行動を予測するためには、上司をタイプ分けするのがオススメです。

 

なぜなら、タイプ分けすることで、「このタイプはこう行動することが多いですよ!」「こう言われると納得しやすいですよ!」というタイプ別の傾向も知れるからです。

 

まとめると、①上司のタイプを見極める方法②タイプ別の攻略法、この2点を知っておけば、どんな上司に当たったとしても対応できますよ!

 

上司をタイプ分けするには?

心理学による上司のタイプ分け

実は、心理学では、人間をタイプ分けする方法が発見されています。

 

それは、1968年に米国の心理学者・デビッドメリル氏が提唱したソーシャルスタイル理論です。

 

ソーシャルスタイル理論では、たった2つの上司の特徴を見るだけで、簡単にタイプ分けができますよ!

 

タイプ分けのために、見るべき上司の特徴

ソーシャルスタイル理論で、見るべき上司の特徴は次の2つです。

1つ目:「自己主張が強いか弱いか」

2つ目:「感情表現が強いか弱いか」

 

皆さんの上司はいかがですか?

「うちの上司は自己主張はよくしてくるけど、感情表現はそんなにしないな」

とか

「うちの上司は自己主張はそんなにしないけど、感情表現はよくしてくるな」

というような、【自己主張の強弱】【感情表現の強弱】によって、上司をタイプ分けすることができます。

 

上司の4つのタイプ

上司の【自己主張の強弱】【感情表現の強弱】をもとにすると、4つのタイプに分けることができます。具体的には次の通りです。

 

①【自己主張:強、感情表現:弱】 → ドライビング上司

②【自己主張:強、感情表現:強】 → エクスプレッシブ上司

③【自己主張:弱、感情表現:強】 → エミアブル上司

④【自己主張:弱、感情表現:弱】 → アナリティカル上司

 

横文字が多くて難しいですが、後でそれぞれ丁寧に解説しますね!

 

とはいえ、「あの上司は、自己主張は強いのか弱いのか微妙だな、、」「感情表現は強いのか弱いのか微妙だな、、」という判断が難しい上司もいます。

 

上司のタイプをしっかりと見極めるために、タイプ別の上司の特徴をより詳しく見ていきましょう。

 

上司のタイプの見分け方

では、上司の4つのタイプの特徴を、1つずつ見ていきましょう。

 

「このタイプ、まさに私の上司じゃん」とか「あー、おれの上司がよく言うやつだ」ということになれば、上司のタイプが分かったということです!

 

上司のタイプを知ることで、上司の弱点も分かり、仕事を有利に進めることができますよ!

 

普段付き合いのある上司や取引先を思い浮かべながら、どのタイプに当てはまるか考えてみてください!

 

【ドライビング上司】感情を出さず淡々と指示をする上司

ドライビング上司(自己主張:強、感情表現:弱)の特徴です。ドライビング上司を直訳すると、「推進力のある上司」という意味になります。「推進」とはつまり、主導権を握って物事を前に推し進めようとすることです。

 

ドライビング上司は、何事も自分が主導権を握って進めようとと考えているので、本人にそのつもりはなくても、どこか偉そうな雰囲気を感じます。

 

話し方の特徴は次の通りです。

話し方の特徴【ドライビング上司】

  • 早口。
  • 断定的な口調が多い(「~と思う。」「~じゃないかな。」より「~だ。」「~だろ。」を使う)。
  • 高圧的。

 

まとめると、ドライビング上司の特徴は、「淡々と指示してくる上司」となります。

 

ビジネスにおいては、抜群のリーダーシップを発揮できる希少な人材です。実際、成功している経営者や社長には、ドライビングタイプがとても多いんです。一方で、友達付き合いの中だと、「嫌なヤツ」と敬遠されがちです。感情なく淡々と指示を出してくるドライビング上司、皆さんの周りにもいませんか?

 

つぎに、盛り上げ隊長・エクスプレッシブ上司を見ていきましょう。

【エクスプレッシブ上司】その場で決めるノリ重視な上司

エクスプレッシブ上司(自己主張:強、感情表現:強)の特徴です。エクスプレッシブ上司を直訳すると、「表現する上司」という意味になります。自分を表現することに優れているので、自分が先頭に立って場を盛り上げたり、笑いをとったりするユーモアがあり、どんな人とでもすぐに打ち解けます。

 

一方で、熱しやすく冷めやすいとも言えます。仕事への取っ掛かりはエネルギッシュですが、細かいサポートの段階になると冷めていることも多いです。

 

話し方の特徴は次の通りです。

話し方の特徴【エクスプレッシブ上司】

  • 会話のテンポが早い。
  • オノマトペが多い(「ぱぱっと」「じーっと」「どーんと」など)。
  • 表情豊かに話す。

 

まとめると、エクスプレッシブ上司の特徴は、「その場で決めるノリ重視な上司」となります。

 

コミュニケーション能力が抜群で、評価される営業職や芸能人には、エクスプレッシブタイプがとても多いんです。体育会系出身にもこのタイプが多いですね。

 

つぎは、平和の象徴・エミアブル上司の特徴です。

【エミアブル上司】あなたの話に共感してくれる上司

エミアブル上司(自己主張:弱、感情表現:強)の特徴です。エミアブル上司を直訳すると、「愛想の良い上司」という意味になります。

 

いつも機嫌良く見え、おだやかな上司です。争いを好まず、ザ・平和の象徴とも言えるでしょうか。一方で、自分が何かの役に立っているかや、相手からの評価をいつも気にしています。

 

話し方の特徴は次の通りです。

話し方の特徴【エミアブル上司】

  • おだやかに話す。
  • 聞く時間が多く、話す時間が少ない。
  • ニコニコしている。

 

まとめると、エミアブル上司の特徴は、「部下に共感してくれる上司」となります。

 

新入社員のメンターやカウンセラーで成功している人が多いです。看護師や保育士など、人に寄り添う職業に多いのが特徴です。

 

さいごに、アナリティカル上司の特徴です。

【アナリティカル上司】感情を出さず指示が少ない上司

アナリティカル上司(自己主張:弱、感情表現:弱)の特徴です。アナリティカル上司を直訳すると、「分析上手な上司」という意味になります。

 

コツコツと地道な継続を求められる仕事で抜群の結果を出します。こだわりが強く、感情を地排除して、しっかりとした理論で合理的に考える上司です。一方で、自分の意見や感情を表に出すことを好まないため、社内では「よく分からない人」「変わっている人」と言われやすいです。

 

話し方の特徴は次の通りです。

話し方の特徴【アナリティカル上司】

  • 口数が少ない。
  • 会話のテンポが遅い。
  • 自分のこだわり領域になると、おしゃべりになる。

 

まとめると、アナリティカル上司の特徴は、「感情を出さず指示が少ない上司」となります。

 

上司のタイプは分かりましたか?

普段付き合いのある上司や取引先がどのタイプに当てはまるか分かりましたか?

 

タイプが分かれば、あとは攻略法を知って使うだけで、仕事を有利に進めることができますよ!

 

4つのタイプ別上司の攻略法

では、タイプ別上司の攻略法を見ていきましょう。

 

【ドライビング上司】攻略法

ドライビング上司は、あらゆることを自分でコントロールしないと気が済みません。なので、次の話し方が効果的です。

オススメ話し方

  • 「現状は〇〇という状況なんですが、〇〇さんのご意見をぜひお聞かせくださいませんか?」
  • 「〇〇さんのご意見をぜひお聞かせください」

 

このように、ドライビング上司と話す際には、自分は情報の提示までにとどめて、提案や依頼を控えることで攻略しましょう。

 

「最終的には自分が判断した」と感じさせることが重要です。

 

【エクスプレッシブ上司】攻略法

エクスプレッシブ上司は、人との相性を重視します。なので、次の話し方が効果的です。

 

オススメ話し方

  • 「〇〇さんといると仕事がはかどります。〇〇についても、教えていただけませんか?」

 

このように、エクスプレッシブ上司と話す際には、相手の存在が重要と伝えることで攻略しましょう。

 

「周囲に良い影響を与えている」と感じさせることが重要です。

 

【エミアブル上司】攻略法

エミアブル上司は、周囲の役に立たているか、迷惑になっていないかと思っています。なので、次の話し方が効果的です。

 

オススメ話し方

  • 「いつも〇〇さんにご意見をもらえてありがたいです。〇〇についても、教えていただけませんか?」

 

このように、エミアブル上司と話す際には、相手への感謝を伝えることで攻略しましょう。

 

「組織の役に立っている」と感じさせることが重要です。

 

【アナリティカル上司】攻略法

アナリティカル上司は、自分のペースでじっくりと考えてから、結論を出したいと思っています。なので、次の話し方が効果的です。

 

オススメ話し方

  • 「現状は〇〇という状況なんですが、〇〇さんのご意見を聞きたいと思っています。またお時間のあるときに教えていただけませんか?」

 

このように、アナリティカル上司と話す際には、すぐに結論や意見を求めないことを伝えることで攻略しましょう。

 

「じっくり考えて結論を出した」と感じさせることが重要です。

 

まとめ:上司のタイプを見極めて、タイプに合った攻略法を使おう!

 

以上、4つのタイプ別上司の攻略法を解説しました。

 

もちろん、世の中にはいろいろな人がいるので、すべての人をきっちり4タイプに分けることができない場合もあります。

 

とはいえ、「どちらかというとこのタイプかな〜」くらいでも、ある程度は上司の反応を予測できるようになりますよ!

 

上司のタイプ別攻略法を覚えて、上司とのストレスをなくしましょう!

 

さいごに、復習のために、解説した4つの上司のタイプをおさらいしておきましょう!

 

上司の4つのタイプ

  • ドライビング上司→【攻略法】自分で判断したと感じさせる
  • エクスプレッシブ上司→【攻略法】相手の存在に感謝していることを伝える
  • エミアブル上司→【攻略法】相手の行動に感謝していることを伝える
  • アナリティカル上司→【攻略法】専門的な知識を褒める

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!この記事が少しでも皆さんの役に立ち、人間関係の悩みが少なくなれば嬉しいです!

 

4つのタイプについて、より詳しく知りたいなら、こちらの書籍をどうぞ!

 

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